2018 ACFE Fraud Conference Asia-Pacific の詳細は、次の公式サイトをご覧ください。
2018 ACFE Fraud Conference Asia-Pacific [英語]
https://www.fraudconference.com/asiapac2018.aspx
日時:2018年9月24日~25日
場所:オーストラリア シドニー
2018 ACFE Fraud Conference Asia-Pacific は、オーストラリア、シドニーにある、シェラトン・オン・ザ・パーク・ホテル (Sheraton on the Park) で開催されました。
カンファレンス会場の入口には、講演スケジュールのバナーが立てられています。
カンファレンス開会までの時間には、軽食が提供されます。
ACFE の President・CEO である Bruce Dorris 氏 (J.D., CFE, CPA) が開会の挨拶を行いました。
1日目のオープニング基調講演です。
ボディー・ランゲージの専門家 (Body Language Expert) である Steve van Aperen 氏が、 "Detecting deception & reading body language" (欺瞞の発見とボディ・ランゲージの解読) をテーマに講演しました。
1日目午前の分科会です。
Roger Darvall-Stevens 氏 (MBA, MA (Master of Arts), CFE) による "Culture Risk: Ethical and Cultural Imperatives to Reduce Fraud" (文化リスク:不正を削減するための文化的・倫理的要請) に参加しました。
フォルクスワーゲン (Volkswagen) の排ガス不正、セブン・イレブンでの賃金不正、クリケットのオーストラリア代表選手によるスキャンダル、金融機関の不正などを取り上げ、文化リスク (共通の目的を持つ人々の集団で共有される価値、信条、知識、態度、不正に対する態度などが損なわれるリスク) について考察しました。
1日目のランチ・セッションです。
香港の汚職捜査機関 Independent Commission Against Corruption (ICAC)(汚職に対抗する独立委員会) の前 Deputy Commissioner and Head of Operations である Tony Kwok 氏が、 "Effective Partnership: Anti-Corruption Agencies and the Private Sector" (効果的なパートナーシップ:反腐敗当局と民間部門) をテーマに講演しました。
ロビーでは ACFE の書籍などが販売されています。移動時間や休憩時間などに立ち寄ることができます。
1日目午後1つ目の分科会です。
ANZ Banking Group (オーストラリア・ニュージーランド銀行グループ) の Head of Fraud Risk Strategy, Financial Crime である Tamsyn Harris 氏 (CA (公認会計士)) による "Cyber-Enabled Fraud: Are We Future Ready?" (サイバー技術が可能にする不正:将来への備えは?) に参加しました。
この講演では、コンピュータ技術の進化がもたらす機会や利益だけでなく、そこから生まれる新たなリスクについて解説がされました。ソーシャル・エンジニアリングやビジネス・メールによる攻撃、データ漏えいによる損害、さらに増大するリスクに対処する方法などについて説明されました。
1日目午後2つ目の分科会です。
Baker & McKenzie のパートナー Georgie Farrant 氏と Baker McKenzie Wong & Leow のシニア・アソシエイト (Senior Associate) Clarence Ding による "Don't Shoot the Messenger: The Intricacies of Whistleblower Protection" (伝達者を非難してはいけない:通報者保護の複雑な問題) に参加しました。
ACFE が発行する "2018 Report to the Nations on Occupational Fraud and Abuse" [英語](2018 年度 職業上の不正と濫用に関する国民への報告書 [日本語]) によると、不正発見の最も有効な手段は依然として内部通報です。しかし、従業員や関係者が報復への懸念を抱くと、通報は困難になります。
いくつかの国で成立した通報者保護に関する法律や、内部通報者が抱く一般的な懸念、建設的な環境を育てるベスト・プラクティスについて講演されました。
レポート:ACFE JAPAN 事務局