執筆者:Hallie Ayres
毎日の通勤にぴったりのサウンドトラックを探していますか? 家で仕事をしている人には、午後の散歩を盛り上げる紆余曲折の物語が必要ですか? 幸運なことに、ご希望に沿うポッドキャストはたくさんあります。本記事では、笑えてためになる詐欺にまつわるポッドキャスト10番組を紹介します。
カナダ最大の仮想通貨交換所のCEOだったGerald Cottonの30歳での謎の死を深く掘り下げた、Takara Small氏がホスト役を務める番組です。Cottonの死はー2018年にインドを新婚旅行で訪れていた際に不可解な状況で発生したと言われていますがー2億5千万ドル近い金が行方不明になり、彼の疑惑に包まれた過去に意味を与えようとする陰謀論が盛り上がることとなりました。好奇心旺盛なACFEのリスナーにとっては良いニュースです。Takara Small氏はFraud Conference Canada や2022年のWomen’s Summitで講演することになっています。
コメディアンのLaci Mosleyは、毎週様々なゲストと一緒に、現在進行形で注目を集めている詐欺について調べています。トピックはNFTから殺し屋を雇うことまで多岐にわたっていて、Mosleyは様々な詐欺を、リスナーの知恵を増やす機会として紹介しています。
Swindledはホワイトカラー犯罪や企業内の悪者について取り上げています。毎回匿名の「憂える市民」が、誰も信用してはならないという哲学のもと番組を進行していきますが、Swindledはリスナーを虜にし、横領や詐欺に向けられる怒りのレベルを高めて、不正対策のプロを生産的な情熱で満たしてくれます。
ラスベガスが舞台の「Chameleon:High Rollers」は、完全に失敗し有罪判決を得られることなく終わった2年に及ぶFBIのおとり捜査の物語です。このPodcastは、ホスト役のTrevor Aaronsonの調査を通じて、どの人物の本当のアイデンティティもその人が主張しているものとはかけ離れた、曖昧模糊とした足跡をたどります。
この番組では、進行役を務めるJane MarieとDann Gallucciが想像もできないようなことに挑戦しています。巨大産業の中核にある茶番劇を暴露しようというのです。シーズン1では、よくねずみ講と言われているビジネス戦略であるマルチレベルマーケティング(MLM)の業界に飛び込みます。最近公開されたシーズン2では、4兆ドルもの健康産業で、世界中の何百万人もの人々が夢中になっているエセ科学について取り上げています。
AARPのプロデュースでお送りする「The Perfect Scam」の使命は、不正防止の徹底です。進行役のBob Sullivanは、詐欺被害者や元詐欺師へのインタビューから、詐欺師がどのようにして罠を仕掛け、それを回避するするために何ができるかを明らかにしています。
「American Greed」はアメリカンドリームが隠れた動機によって貶められた際の歪んだ物語を明らかにしています。各エピソードで進行役のStacy Keachは、潜在的な結果を顧みることなく名声と幸運を追い求めた人々の嘘と欺瞞の物語を紹介しています。
今ではElizabeth Holmesという名前はよく知られていますが、「The Dropout」は嘘で固められた企業Theranosの歴史の神話化を巧みに避けています。このポッドキャストでは最近最も話題になった詐欺の事実と非論理性について明確に伝えています。
法執行官がイギリス史上最も大きな詐欺事件に関わった時、いったい何が起きたのでしょうか? テレグラフ制作の「Bed of Lies」は、非人道的な任務を引き受けたイギリス政府の「覆面警察官」によって行われた、世の関心を集めた衝撃的な個人情報の盗難の物語です。
最後に、ACFEのPodcastでもFraud Talkという番組を毎月配信し最新の詐欺事件について掘り下げています。ゲストには業界関係者も招き、詐欺との闘いにおいて警戒し続けるためのツールをリスナーに提供しています。
Podcastが聞けるならどこにいてもFraud Talkやここで紹介した番組をお楽しみいただけます。
英文タイトル :10 Fraud-Related Podcasts Full of Drama, Humor and Professional Lessons
英文記事リンク:https://www.acfeinsights.com/acfe-insights/10-fraud-related-podcasts-drama-humor-professional-lessons
原文掲載日:2021年8月19日
翻訳:ACFE JAPAN事務局
※わかりやすさを優先させるため、意訳を行っています。ACFE JAPAN (一般社団法人 日本公認不正検査士協会) 公式の邦訳とは異なる表現を使用している場合があります。