米国 ACFE 本部 Research Specialist である Ron Cresswell が ACFE Insights Blog に投稿した記事を邦訳いたしました。インターネットを利用している方が遭遇しうるテクニカル サポート詐欺について説明しています。
皆様や身近な方々がそのような詐欺を回避するための参考となりましたら幸いです。
by Ron Cresswell, J.D., CFE, 米国 ACFE 本部 Research Specialist
ラップトップ PC でブログを読んでいるときに、突然ポップアップ メッセージが表示されてスクリーンを覆う。マイクロソフト社から発信されたように見えるそのメッセージは、あなたの PC はウイルスに感染しているので、すぐに通話料無料の番号に電話するように、と指示している。
あなたがその番号に電話すると、「マイクロソフト テクニカル サポートのサラ」と嘘の名前を名乗る女性が応対する。サラは、問題を診断するために、あなたの PC をリモート アクセス(遠隔操作)できるように、あるプログラムをあなたの PC にダウンロードして欲しい、と要請する。
もしあなたがそれに従うなら、彼女は危険なウイルスまたはその他の深刻なセキュリティ上の問題を発見したと言い、それらを有料で解決すると申し出るだろう。
これはテクニカル サポート詐欺と呼ばれ、連邦捜査局 (FBI) によると、この手口は増加傾向にある。
テクニカル サポート詐欺では、実行犯は大手ハイテク企業(マイクロソフト、アップル、デル、Google など)を自称し、被害者を騙してコンピューターへのリモート アクセスを許可するように説得する。ほとんどの事例で、被害者は、TeamViewer、GoToMyPC、LogMeIn などの一般的なリモート アクセス ソフトウェア(遠隔操作できるようにするソフトウェア)をダウンロードして実行するように指示される。
テクニカル サポート詐欺の大半は、被害者を欺いて、存在しないウイルスやその他の問題を解決するための不要なコンピューター サービスの費用を払わせることを目的としている。しかしながら、この詐欺は変化に富んでおり、不正実行犯は次のような手口も行う。
テクニカル サポート詐欺の被害に遭わないように、消費者と企業は次の注意事項に従うべきである。
テクニカル サポート詐欺は広く見られるが、見抜くのは容易である。一般的にこの手口では、あなたのコンピューターへのリモート アクセスを求める未知の人物が登場する。一度見抜けたなら、この種の詐欺は上述の注意事項に従うことで撃退できる。