「第三者委員会」の欺瞞 報告書が示す不祥事の呆れた後始末
- 著者
- 八田 進二
- 発行
- 2020年4月9日 中央公論新社
- 判型
- 新書判 256頁
- 本体価格
- 860円(税込 946円)
- ISBN
- ISBN:978-4121506856 (9784121506856)
内容紹介
厚労省の毎月勤労統計
東京医大の入試差別
日大アメフト部の反則
朝日新聞の捏造
東芝の不適切会計……。
不祥事を起こした企業や団体が、外部の専門家に委嘱して設置し、問題の全容解明、責任の所在の明確化を図るはずの「第三者委員会」。だが、真相究明どころか、実際は関係者が身の潔白を「証明」する“禊のツール”になっていることも少なくない。調査中は世間の追及から逃れる“隠れ蓑”になり、ほとぼりも冷めかけた頃に、たいして問題はなかった――と太鼓判を押すような報告書もあるのだ。
「第三者委員会格付け委員会」委員として組織を監視してきた会計のプロフェショナルが、第三者委員会を徹底分析する。
著者
八田 進二(はった しんじ)会計学者。1949 年生まれ。慶應義塾大学 経済学部 卒業、早稲田大学大学院 商学研究科 修士課程 修了、慶應義塾大学大学院 商学研究科 博士課程 単位取得満期退学、博士(プロフェッショナル会計学;青山学院大学)。現在、金融庁企業会計審議会 委員、金融庁「会計監査の在り方に関する懇談会」メンバー、文部科学省「学校法人のガバナンスに関する有識者会議」委員、第三者委員会報告書格付け委員会 委員、日本公認会計士協会「監査基準委員会有識者懇談会」委員等を兼任。著書に『不正-最前線』『開示不正』『会計・監査・ガバナンスの基本課題』『これだけは知っておきたい内部統制の考え方と実務』など多数。
(この内容は本書刊行時のものです。)
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