営業店の不祥事件・不正を限りなくゼロにする講座
- 監修
- 安冨 潔 (慶應義塾大学大学院教授・弁護士・日本公認不正検査士協会理事長)、八田進二 (青山学院大学大学院教授)
- 執筆
- 日本公認不正検査士協会 (ACFE JAPAN) 銀行研究部会
内容紹介
経営トップ (取締役)、本部各部 (人事、内部監査、コンプライアンス、事務統括等)、営業店管理者の方が中心となりますが、組織としての態勢強化のみならず、正職員・派遣職員・パート職員と多様化する人材一人ひとりが、不祥事件の重大性、コンプライアンス態勢強化の重要性を主体的に認識してもらうことも大きな目的としています。
不祥事件・不正の根絶に向け、内部管理態勢の盲点を徹底解析!
2007年7月に金融庁が公表した「金融検査指摘事例集」および「行政処分事例集」に見られるとおり、金融機関における不祥事件・不正が後を絶ちません。なかでも「法令等遵守にかかる内部管理態勢の不備」によるものが全体の約90%を占めています。ではなぜ不祥事件の防止はむずかしいのでしょうか。その理由は、事件の背景には「人間の弱さ、甘さ、身勝手さ」や「組織の仕組みの不備」などが複合的に絡み合っているからです。
本講座は、これらの複合的な要因を「不正を犯す動機」「不正を犯せる機会」「不正行為を正当化する理由づけ」という3つの要因から整理し、「人はなぜ悪いと知りながら不正行為をしてしまうのか」という人的リスク管理における古くて新しい課題への有効な対策を講じるための具体的なヒントを提供することを目的に開講します。
本講座は、不正リスク対策の国際資格CFE (公認不正検査士) を認定する米国のACFE (公認不正検査士協会) のノウハウをもとに、日本におけるACFEのライセンシーとして活動するACFE JAPAN (日本公認不正検査士協会) の銀行研究部会が、日本の金融機関が直面する不祥事件のリスクに焦点を絞って解説します。また、金融商品取引法の内部統制報告制度に関する基準や金融検査マニュアルとの関連にも触れながら、金融機関経営にとってますます重要となるコンプライアンス態勢の強化に資する講座です。
第2分冊の巻末には、「不正リスク対策強化のためのチェックリスト」を掲載しています。法令等遵守にかかる内部管理態勢を強化するうえでの参考としてお役立てください。
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