31st ACFE Global Conference : 講演「Guardian Award は、母の遺志を護り受け継いでくれる」
2020年9月2日31st ACFE Global Conference : 講演「信頼性の高い社会を維持するための責務」
2020年12月24日
【今回のテーマ】:Light the way. ~New Normal 時代の企業が取り組むべきリスク対策~
2020年10月9日(金)に ACFE JAPAN 初のオンラインによるカンファレンス「第11回 ACFE JAPAN カンファレンス」をライブ配信にて開催いたしました。
新型コロナウイルス (COVID-19) がもたらした新たな生活様式は、社会や企業にもこれまでとは異なる新たなリスクを生じさせています。不正対策の専門家・実務者である私たちが、今、何をすべきで、どうすべきなのか。その手掛かりを探るために、多方面で活躍する専門家にご講演いただきました。
開会挨拶
理事長 藤沼 亜起 氏(一般社団法人 日本公認不正検査士協会(ACFE JAPAN))
当日はグリーンの背景をバックに撮影をする「クロマキー合成」で収録しました。
基調講演:「デジタル化が変える社会と今後の不正対策」
柳川 範之 氏(東京大学 大学院経済学研究科・経済学部 教授)
デジタル化のポイントは、単なる技術導入ではなく、新しい分野との連携、組織の変革、人をいかに上手く活用するかです。また、完全自動化された不正行為はなく、多くの場合人間が関与しています。
視聴者からのご感想
- 新しい考え方や発想のヒントになる内容だった。
- 興味深い内容で、これまで知ることのなかった点等について知ることができた。
- 人間行動に関する深い洞察と経験的知識が重要になる、との大変示唆に富んだ講演でした。
講演「新時代のコーポレートガバナンス」
樋口 晴彦 氏( 警察庁 人事総合研究官 警察大学校 警察政策研究センター付 )
これからの時代、ガバナンスの基本的な考え方に変わりはないが、さらなる積極性とスピードが求められます。企業の生き残りのために必要なガバナンスの重要性を再認識する講演でした。
視聴者からのご感想
- 専門領域に深く踏み込んだ見解と指針の提示が、今後の業務の参考になった。
- 日本企業のガバナンスの機能不全について強く問題意識を持てました。
- 経営者の失敗は企業の存続に関わるものであると再認識しました。
第2部「DX (デジタル トランスフォーメーション) がもたらす新たなリスク」
講演:「New Normal 時代の企業不正会計への対応策」
遠藤 元一 氏(東京霞ヶ関法律事務所 弁護士)
企業を取巻く環境の変化、そして、これに伴う不正発生のリスクの変化について解説。中でも会計不正を抑止する観点から、新たな 3 線ディフェンスも紹介しながら、会計不正の発見・防止策の重要性を考える講演でした。
視聴者からのご感想
- 時節柄のテーマで、大変参考になる内容であった。
- 講演資料も充実しており、しっかり内容を理解することができた。
パネル ディスカッション:「DX による新たなリスクとは?」
モデレーター:千葉商科大学 会計大学院 教授 中村 元彦 氏
atoll Project 主宰・ICT 技術者 川田 大輔 氏
有限責任あずさ監査法人 IT 監査部 シニアマネジャー 紫垣 昌利 氏
東京霞ヶ関法律事務所 弁護士 遠藤 元一 氏
視聴者からのご感想
- DX による新たなリスクは興味深かった。
- DX 本格化に向けた自身の心構えを学べた。
特別講演:「企業不祥事から考える「会社は誰のものか」」
加藤 裕則 氏(朝日新聞社 記者 (静岡総局次長))
オリンパスの巨額損失隠し事件、日産や関西電力の不祥事など、一連の企業不祥事をジャーナリストの視点で鋭く解説。
視聴者からのご感想
- 責任逃れする経営者の深層や不祥事の裏側などを知ることができた。
- 実際に現場に取材に行った際のエピソードなども交え、大変興味深い講演でした。
特別講演:「関西電力金品受領問題:監査役はどうすべきだったか」
岡田 譲治 氏(公益社団法人日本監査役協会 最高顧問・ACFE JAPAN評議員)
関西電力における金品受領問題に焦点を当て、一連の当事件の中で、監査役はどうするべきであったのかという、監査役の機能や重要性を改めて訴える講演でした。
視聴者からのご感想
- 関西電力事件はまだフレッシュな話題で勉強になった。
- 論点、論拠が明確で分かりやすかった。
- 日本におけるコーポレートガバナンスは、一部企業では未だ形式を整えただけに過ぎないとの危機感を覚えた。
第4部:「新時代における不正対策の専門家・実務者への提言」
講演:「第三者委員会の有効性確保に向けての5つの提言」
八田 進二 氏(青山学院大学 名誉教授・ACFE JAPAN 評議員会 会長)
企業で不正や不祥事が露呈した場合、決まって導入される第三者委員会であるが、当報告書は本当に真因を究明し、信頼しうる提言を行っているかについて、強い問題意識を持っています。
視聴者からのご感想
- 専門家として流石の見識。独自のご意見も披露されて勉強になった。
- 第三者委員会が真に実効性と有効性を有するためにどうすべきかを提言する大変示唆に富んだ講演だった。
- 説明の上手さ、踏み込んだ意見を含む提言がとても良かった。
特別講演:「関西電力金品受領問題:監査役はどうすべきだったか」
鼎談者:八田 進二 氏(青山学院大学 名誉教授・ACFE JAPAN 評議員会 会長)
藤沼 亜起 氏(日本公認会計士協会 相談役・ACFE JAPAN 理事長)
岡田 譲治 氏(公益社団法人日本監査役協会 最高顧問・ACFE JAPAN 評議員)
八田進二氏の講演を受けて、日本公認不正検査士協会 理事長の 藤沼 氏と評議員の 八田 氏・岡田 氏の 3 名が、第三者委員会のメンバーとして CFE が果たすべき役割、課題について議論を深めた。大変興味深い鼎談でした。八田進二氏の講演を受けて、日本公認不正検査士協会 理事長の 藤沼 氏と評議員の 八田 氏・岡田 氏の 3 名が、第三者委員会のメンバーとして CFE が果たすべき役割、課題について議論を深めた。大変興味深い鼎談でした。
視聴者からのご感想
- 大変興味深く、話が面白く入ってきた。勉強になった。
- 第三者委員会のメンバーに CFE が選出される可能性を強く感じた。
- 第一線の皆さんの言いたい放題ぶりは痛快だった。