5/28(火) 午後、東京・秋葉原にある富士ソフト アキバプラザ アキバシアターにて、ACFE JAPAN 特別イベント「『鼎談 不正―最前線 これまでの不正、これからの不正』鼎談者が語る! ―わが国の不正の実態と、その防止に向けた処方箋を探る―」を開催いたしました。
本イベントでは、2/14 に発行された「鼎談 不正―最前線 これまでの不正、これからの不正」の著者である、ACFE JAPAN 理事長 藤沼 亜起 氏、ACFE JAPAN 評議員会 会長 八田 進二 氏、日本監査研究学会 会長 堀江 正之 氏による鼎談と、昨年度より ACFE JAPAN 評議員にご就任いただいている公益社団法人日本監査役協会 会長 岡田 譲治 氏による特別講演が行われました。
当日は曇り空ではありましたが、80 名を超える方にお集まりいただき、会場内は超満員となりました。
本イベントは早々に満席となってしまい、ご参加いただけなかった方も多くいらっしゃるかとおもいます。当日のレポートをご用意いたしましたので、ぜひご覧ください。
開会の挨拶として、ACFE JAPAN 事務局長 脇山 太介 氏より開会の挨拶がございました。
第一部は日本監査役協会 会長をされている 岡田 譲治 氏より「監査役等から見た不正検査士の役割と課題 ―公認不正検査士資格試験学習から得た知見を通じて―」と題して講演をいただきました。
岡田氏からは公認不正検査士 (CFE) 資格試験を受験された動機 (三井物産株式会社の監査役に就任された際に、不正に対する防止または発見、対応の重要性を改めて認識され、不正に関する基礎知識を身に着けるために受験を決意されたそうです)、その他試験学習を通じて得られた経験、それを基にいかに企業不正を予防するか、等について詳しくお話をいただきました。
講演終盤の「不正検査士への期待と課題」という部分では、CFE 資格の学習によって、不正が働く心理、不正を誘引する言動および組織というものに対するヒントが得られ、さらには不正を防止するための組織内のカルチャーとして生かせるのではないかとの提言いただきました。
後半の第二部では、「不正―最前線 これまでの不正、これからの不正」をテーマに鼎談いただきました。
ご講演いただいた鼎談者は、八田 進二 氏、藤沼 亜起 氏、堀江 正之 氏のお三方です。
八田氏を中心に、不正問題や内部統制についての考え方、国際動向などの話題について、時事ネタや実際に発生した企業実例を交えながら終始和やかな雰囲気の中で鼎談が進められました。
鼎談の中で、今後の展望と提言として、「CFE は、勇気と気概と責任感を持ったプロフェッションであること。」、「CFE は、不正による被害者は社会のすべてのステークホルダーであることを自覚すること。」、「CFE は『ひとりの人』として、尊敬と敬意を払われる人格者であること。」などをお話しいただきました。
個人的には、八田氏が強調されていた、「内部統制にかかるお金はコスト (費用) ではなく、インベストメント (投資) である」との考え方は、ぜひ多くの企業で取り入れていただきたい考えであると強く印象に残っております。
最後に、ACFE JAPAN 理事長 藤沼 氏より閉会の挨拶をいただき、講演会は無事に終了いたしました。
今回の特別イベントは非常に多くの方にご参加をいただいて盛況の内に終了いたしました。今回ご登壇いただいた八田氏には 10 月に開催予定の ACFE JAPAN カンファレンスでもご登壇いただく予定です。カンファレンス関連の情報につきましては順次ウェブサイト等にてご案内をさせていただきます。今年も多くの方のご参加をお待ち申し上げます。
(報告者:ACFE JAPAN 事務局)