このセミナーは開催を中止しました。
人が体験した出来事を記憶にとどめ、それについて説明する際にどのような心のメカニズムが働くのか。実際には体験していない出来事について虚偽の説明をする場合との違いは何か。記憶が変容して間違ったものになってしまうのはなぜか。説明が実際の体験に基づいていないことをどうやったら見抜くことができるのか。
心理学はこうした問題についてこれまで多くの研究を積み重ねてきました。その成果は日本でも近年、捜査機関での供述聴取技法の研修や、刑事裁判での供述信用性鑑定などに活用されるようになってきています。
本セミナーでは、こうした心理学の知見と不正調査の現場での活用について、講師がこれまで関わってきた刑事事件や裁判での事例にも触れながら解説します。
青山学院大学 社会情報学部 教授、博士 (学術)
1965 年東京生まれ。中央大学 文学部哲学科心理学専攻 卒業、東京大学大学院 教育学研究科 博士課程 単位取得退学、東京大学大学院 教育学研究科 助手、東京学芸大学 海外子女教育センター (現:国際教育センター) 専任講師、同 助教授、同 准教授を経て現職。
専門は、法心理学、認知心理学。人が出来事を体験し、それを想起するとはどういうことなのかという問題に関心がある。
刑事裁判で目撃者や被疑者の供述の信用性についての心理学的鑑定、警察や検察などの捜査機関で取調べ技術についての講義などの活動も行う。
「足利事件とスキーマ・アプローチ」(「日中 法と心理学の課題と共同可能性」, pp.142-161, 北大路書房, 2014/10)
「証言の心理学 記憶を信じる、記憶を疑う」(中公新書, 2006/05)
「生み出された物語―目撃証言・記憶の変容・冤罪に心理学はどこまで迫れるか」(共著, 北大路書房, 2003/06)
「心理学者、裁判と出会う―供述心理学のフィールド」(共著, 北大路書房, 2002/04)
他
日時 | 2020 年 6 月 6 日(土) 10:30~16:30 (昼食休み 60 分含む) 備考:1日開催のセミナーです。開催時間にご注意ください。 |
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会場 | CIVI 研修センター 新大阪東 7F E704 〒533-0033 大阪市東淀川区東中島1-19-4 新大阪NLCビル
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受講料 | ACFE 会員 18,000 円、一般 27,500 円 (いずれも消費税 10% を含む) |
CPE | 5 単位 (不正検査 (不正調査・聴取技法))(うち 1 単位を倫理として使用可) |