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不幸にして企業内に不正が起きた場合、不正を調査し、その原因を探り、不正対策を立案、実行するのは、不正対応の基本であることは言うまでもありません。
不正調査の目的は不正対策の立案にあります。そして、企業の不正対策の目的は企業の永続的価値創造の実現にあります。この目的達成のために、不正対策はその方法として、不正発生リスクを低減し、発生した不正を早期に発見できるように設計されます。
しかし、この方法 (リスク低減と早期発見) の徹底を追求するあまり、目的である永続的価値創造の実現とはやや離れた不正対策が立案されてしまうこともあります。目的と方法のバランスの取れた不正対策が、企業にとって望ましい不正対策となるでしょう。
本セミナーに掲げた「ビジネス視点の不正対策」とは、永続的価値創造の実現を支え、かつ、リスク低減と早期発見を可能にする不正対策を目指しています。セミナーでは、どのような不正対策が可能か、具体的な対策の姿を考えていきます。
ただし、組織により目的が異なりますので、対象を事業会社に絞って検討します。したがって、基本的なアプローチを除けば、金融機関や投資会社における直接的な応用は難しいかもしれません。
本セミナーは「会計・監査ジャーナル」 2019 年 9 月号~11 月号に連載した「ビジネス視点の不正対策」と同趣旨ですが、新たな事例や別のサンプルも加え、より深く、よりわかりやすくご説明するものです。同連載をお読みいただいた方にも、より深いご理解のお役に立てるものとなっています。
1. | 基本的不正対策 2018 年に開示された不正・不祥事事件の調査報告書を分析し、基本的な不正対策を再確認します。 |
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2. | ビジネスの視点 事業会社に必要なビジネスの視点を検討します。 |
3. | 事例研究 幾つかの会社の開示報告書をサンプルとして、ビジネス視点の不正対策の具体策を検討します。 |
公認不正検査士 (CFE)、公認内部監査人 (CIA)、公認リスク管理監査人 (CRMA)
旭硝子株式会社 (現:AGC株式会社) プロフェッショナル、ジャパンベストレスキューシステム株式会社 (東証一部) 監査役を経て、現在はフリーのコンサルタントとして講演・執筆などの活動を行っている。
日時 | 2020 年 1 月 28 日(火) 13:30~16:30 |
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会場 | 連合会館 4F 402 会議室 〒101-0062 東京都千代田区 神田駿河台 3-2-11 |
受講料 | ACFE 会員 11,000 円、一般 16,500 円 (いずれも消費税 10% を含む) |
CPE | 3 単位 (不正検査 (損失防止)) |