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上場企業であるT社の監査役を務めていた私は、資金の流れ、資金の運用、子会社の買収などに疑問を持ち、その違法性を経営者に指摘しました。そのときから、その不正を隠ぺいしようとあからさまな恫喝・妨害を行うT社経営陣との対峙が始まり、望みもしないいくつもの裁判を闘うことになります。
5 年近い対立を経て、最終的にT社経営陣は、監査役について自分たちが言っていたことはすべて嘘でしたと、日本経済新聞や自社のサイトを通じて全面的に謝罪します。監査役を巡る事件としては極めて異例の展開・結果となりました。
武勇伝を語るつもりはありません。この事件の中で、監査役である私がどう行動したのか。また、その過程で、監査役の制度や、会社法、金融商品取引法などの法制度、弁護士、公認会計士、裁判所、証券取引所などの関係者が、どう働いたか、または働かなかったか、事の顛末を率直にお話しします。
また、自分、闘った相手、関係者の心の動きについても考察したいと思います。
私にとっては非常に辛い体験でしたが、不正との闘いに従事しておられる皆様の今後の活動に、僅かにでも参考になればと思います。また、皆様からのご意見も頂戴したいと考えております。
1. | T社事件の経緯
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2. | T社事件に関する裁判の経緯
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3. | 監査役制度・会社法・司法を巡る論点
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4. | 監査役や組織統治を巡る私の想い
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一般社団法人監査懇話会 委員
1976 年、株式会社東京銀行 (現:株式会社三菱UFJ銀行) 入行。海外 (香港、ミャンマー) 勤務 13 年。ミャンマー MANI YANGON LTD. 社長、株式会社トライアイズ 常勤監査役を経て現職。
「監査役の覚悟」(共著, 同文舘出版, 2016/6)
日時 | 2018 年 11 月 13 日(火) 13:30~16:30 備考:2018/6 開催分より、昼に実施するセミナーについて時間を変更しております。 |
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会場 | 連合会館 4F 402 会議室 〒101-0062 東京都千代田区 神田駿河台 3-2-11 |
受講料 | ACFE 会員 10,800 円、一般 16,200 円 (いずれも消費税 8% を含む) |
CPE | 3 単位 (不正検査)(最大 2 単位を「倫理」として充当可) |