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企業不正が相次ぐ中、「不正リスクへの対応」は企業の大きな課題となっています。不正リスクに正しく対応し、大きな企業不正から会社を守るには、「不正はないだろう」という思い込みではなく、「不正はあるかもしれない」という前提にたってリスクの識別を行い対応していくことが必要です。
また、企業不正は人間が起こすことですから、いくら予防してもなくなるわけではありません。ただ、早期発見の仕組みがうまく機能すれば、企業にとっても、また、不正実行者にとっても、大事 (おおごと) に至らずに済ませることができるようになり、むしろより強い組織になることができます。
この講義では、不正リスクに対する基本的な考え方のポイントや不祥事予防のプリンシプル (原理・原則) への対応について学習します。解説に加えて、ワークショップで例題を解いていただくことで、早期発見のための具体的な手法や考え方のステップを学んでいただきます。
1. | 不正リスクマネジメントの重要性 (1) 不正に関する実態調査のご紹介 (2) 不正が大事(おおごと)になる組織と自浄作用が発揮される組織 (3) 不祥事予防のプリンシプルと不正リスク管理の考え方 |
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2. | 会計不正の手口と内部統制 (1) 代表的な手口の解説と事例紹介 ... 架空循環取引、請求書不正、不適切な精算等 (2) 不正を防ぐ内部統制 ... 不正手口別の予防的統制と発見的統制 (3) 不正の早期発見のための手法 ... Excel でできる異常値発見手法 (4) 仮説検証アプローチの基礎 |
3. | 仮説検証アプローチの実践 (1) 例題を使った Excel による財務指標分析 (2) (1) を使った監査 (調査) 手続の立案 (3) 監査 (調査) の過程で入手した資料を見る視点 |
株式会社エスプラス 代表取締役
株式会社シーボン 社外監査役
一般社団法人日本公認不正検査士協会 理事
一般社団法人日本CFO協会 主任研究委員
公認会計士、公認不正検査士
大阪大学 経済学部 卒業後、1996 年 監査法人トーマツ (現:有限責任監査法人トーマツ) に入所、監査部門、コンサルティング部門を経て 2015 年に退職。株式会社エスプラス 設立、代表取締役。幅広い業種、規模の企業の会計監査、IFRS 導入、内部統制報告制度、コンプライアンス体制構築、決算早期化などのコンサルティングの経験を有する。
日時 | 2018 年 9 月 8 日(土) 10:00~16:00 (昼食休み 60 分含む) 備考:1日開催のセミナーです。開催時間にご注意ください。 |
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会場 | 連合会館 5F 501 会議室 〒101-0062 東京都千代田区 神田駿河台 3-2-11 |
受講料 | ACFE 会員 18,000 円、一般 27,000 円 (いずれも消費税 8% を含む) |
CPE | 5 単位 (不正検査 (不正調査))(うち 1 単位を倫理として使用可) |