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2017 年に調査報告書の適時開示を行った上場会社は 41 社に上ります。昨年は品質偽装、データ偽装など、会計不正事件以外の企業不祥事が話題になりましたが、41 社のうち 29 社については、会計不正に関する調査委員会の設置を開示しています。
本講座では、まず、最近公表された「調査報告書」や新聞・週刊誌等の報道、調査会社の公開記事などを参考に、不正の発生原因と再発防止策を検討します。なかでも、昨年 8 月に東京地方裁判所から破産開始決定を受けたATT株式会社による架空循環取引は、負債総額が 90 億円近い大規模なものであり、また、事件の舞台が中国であったことから、新たな「チャイナ・リスク」とも呼べるものでした。また、ATT事件以外についても、中国企業との取引を利用 (仮装) した架空循環取引について、判明している事件を検証します。
こうした事例に対する調査報告書の検討を通じて、受講者の皆様が所属する組織の不正防止、早期発見につなげることを目的としています。
1. | 2017 年から 2018 年にかけて公表された調査報告書の分析
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2. | 中国企業を舞台にした架空循環取引事件
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4. | まとめ |
米澤勝税理士事務所 税理士
公認不正検査士 (CFE)
ACFE JAPAN 研究会「東京不正検査研究会」「不正の早期発見研究会」所属
租税訴訟学会会員
1998年、税理士登録
1998 年 2 月から 2010 年 1 月まで、IT系企業で税務、債権管理、内部統制などを担当
2010 年 1 月、税理士として独立開業
「企業はなぜ、会計不正に手を染めたのか――「会計不正調査報告書」を読む」(清文社, 2014/9)
「架空循環取引――法務・会計・税務の実務対応」(清文社, 2011/3)
「会計監査クライシス――東芝事件はなぜ防げなかったのか:不正は指摘できない」(ACCOUNTING 企業会計 2016 年 4 月号, 中央経済社)
Profession Journal に「会計不正調査報告書を読む」「租税争訟レポート」を寄稿中
日時 | 2018 年 6 月 5 日(火) 13:30~16:30 備考:2018/6 開催分より、昼に実施するセミナーについて時間を変更しております。(セミナー後にも質問ができるように時間を設けました。) |
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会場 | 連合会館 4F 402 会議室 〒101-0062 東京都千代田区 神田駿河台 3-2-11 |
受講料 | ACFE 会員 10,800 円、一般 16,200 円 (いずれも消費税 8% を含む) |
CPE | 3 単位 (不正検査 (会計)) |