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近年の社会の変化に伴い、安全・安心やコンプライアンスに関する企業の社会的責任が広く認識されるようになりました。また、企業が不正や不祥事を起した場合、受けるダメージはこれまでにも増して大きくなっています。
多くの企業は既に不正・不祥事を抑止・防止するための重層的なリスク管理制度(内部統制を含む)を整備していますが、依然として不正・不祥事が続発し、その取り組みが効果的に機能しているとは言い切れません。
2017 年 9 月の樋口教授のセミナーでは、6 件の不祥事を題材として、「生かせなかった教訓」「従業員による不正」「ガバナンスの機能不全」などの切り口で、不祥事を誘発した組織内の問題点について分析しました。
今回は、「東洋ゴムの性能偽装事件」及び「東芝の不正会計事件」を題材として、近年の不祥事のパターンの中でも特に注意を必要とする性能偽装と不正会計の問題を取り上げます。現場で性能偽装が行われるメカニズムや、不正会計を看過してしまう内部統制部署の問題点について詳しく解説していただきます。
※ 本セミナーは、タイトルに「続」とありますが、前回のセミナーを受講していない方もご受講いただけます。
警察大学校 警察政策研究センター 教授
危機管理システム研究学会 理事
博士(政策研究)、米国 ダートマス大学 MBA
東京大学 経済学部 卒業後、上級職として警察庁に勤務。
愛知県警察 本部警備部長、四国管区警察局 首席監察官のほか、外務省 情報調査局、内閣官房 内閣安全保障室に出向。
ペルー大使公邸人質事件、ナホトカ号重油流出事件、オウム真理教事件、東海大水害など様々な危機管理に従事。
現在、警察大学校 教授として、危機管理・リスク管理分野を担当し、企業不祥事とマネジメントについて研究。
「東芝不正会計事件の研究 不正を正当化する心理と組織」白桃書房 (2017 年 12 月)
「続・なぜ、企業は不祥事を繰り返すのか -重大事件から学ぶ失敗の教訓-」日刊工業新聞社 (2017 年 11 月)
「なぜ、企業は不祥事を繰り返すのか -有名事件13の原因メカニズムに迫る」日刊工業新聞社 (2015 年 8 月)
「悪魔は細部に宿る 危機管理の落とし穴」祥伝社 (2015 年 6 月)
「組織不祥事研究 組織不祥事を引き起こす潜在的原因の解明」白桃書房 (2012 年 9 月)
「組織の失敗学」中央労働災害防止協会 (2012 年 7 月)
など多数
日時 | 2018 年 3 月 27 日(火) 14:00~17:00 |
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会場 | 連合会館 2F 203 会議室 〒101-0062 東京都千代田区 神田駿河台 3-2-11 |
受講料 | ACFE 会員 10,800 円、一般 16,200 円 (いずれも消費税 8% を含む) |
CPE | 3 単位 (不正検査 (損失防止)) |