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税務調査により従業員の不正が発覚したというニュースを目にすることは珍しいことではありません。その一方で,長年不適切な会計処理を続けていたにもかかわらず,不正が露見しなかった事件の多くは,税務調査を受けていても不正が発見されなかった,あるいは,発見はしていても,問題にしなかったことが推察されます。
本講座では,税務調査において問題となる不正と,あえて問題とはしない不正について,概要をご説明したうえで,税務調査により企業不正が発見されるメカニズムを解説します。具体例としては,ひとつの事件で関係する3社の調査報告書が公表されているネットワンシステムズ事件を題材に取り上げます。
また,税務調査で必ず争点となる「交際費課税」については,平成26年度税制改正(現在,国会審議中)の注目点の一つですが,これまでの「交際費課税」をめぐる,課税庁と納税者との考え方の相違を概括しながら,税制改正後の交際費課税について,税務調査でどういったことが問題にされるかを検討いたします。
1. | はじめに |
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2. | 税務調査の目的 |
3. | 変容する税務調査 |
4. | 税務調査で問題となる不正,問題にしない不正 |
5. | 不正事例の検証:ネットワンシステムズ事件 |
6. | 不正発見のための税務調査の活用 |
7. | 交際費課税をめぐる問題 |
高輪共同法律事務所 税理士,公認不正検査士
ACFE JAPAN研究会所属(東京不正検査研究会,不正の早期発見研究会)
租税訴訟学会会員
事務所ブログ:http://d.hatena.ne.jp/takanawa2009/
1998年税理士登録
1998年2月から2010年1月まで,IT系企業で税務,債権管理,内部統制などを担当
2010年1月税理士として独立開業
「架空循環取引――法務・会計・税務の実務対応」(清文社・共著)
「企業内不正発覚後の税務」 税務弘報(中央経済社)2011年9月号から2012年4月号まで連載
「貸倒れのタイミングと税務トラブル回避のための環境整備」
税理2012年11月号「法人税実務」(ぎょうせい)
「研修2 ヒヤリハット事例対処法――不正経理」
税務弘報2014年1月号(「特集「さあ。経理研修しよう!」(中央経済社)
Web情報誌 Profession Journalに寄稿中:https://profession-net.com/professionjournal/
日時 | 2014年4月24日(木)14:00~17:00 |
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会場 | 田中八重洲ビル 2階 会議室 東京都中央区八重洲1-5-15 |
受講料 | ACFE会員10,800円、法人チケット2枚、一般16,200円(消費税込) |
CPE | 3単位 |