1. CPEの種類

他の組織や機関で受けた学習も条件により継続専門教育 (CPE) 単位として認められます。通常業務、不正調査、レポート作成などの非教育活動は、CPEの対象にはなりません。
保管が必要な書類や詳細については、各項目をクリックしてください。

1. 受講者単位(無制限)

報告年度ごとの算入上限:無制限

セミナーなどの集合研修や、webcast・webinar・Web ラーニングなどのオンライン講習、カンファレンスなどのイベント等で行われた講義を受講した場合、実際の講義時間 50分ごとに CPE 1 単位を取得できます。休憩時間は講義時間から除いて算出してください。小数点以下の単位は切り捨てます。

この講義は、次に挙げる条件をすべて満たす必要があります。

  • 講師がいる。
  • 講義の概要や内容が事前に書面で示されている。(例:開催概要、講義案内、など。)
  • (主催者により) 出欠が記録されている。

CPE 取得証明として、「CPE 単位取得証明書」、または、主催者が発行する、参加・受講を証する書類が必要です。この書類には、次の事項が記載されている必要があります。

  • コース名 (コース名から内容がわからない場合は、シラバス等を別途添付する。)
  • 付与される CPE 単位数、または、講義の時間 (後者の場合で長時間の休憩時間が設けられた場合は、その時間も明記されていること。明記されていない場合は、シラバスや時間割も添付する。)
  • 参加・受講を証する書類であることを示す表記 (タイトルでも文章でも構わない。)
2. 大学講座単位(無制限)

報告年度ごとの算入上限:無制限

大学等で単位を取得すると、取得した単位ごとに、次のいずれかの方法で算出した CPE 単位を取得できます。

  • 1コマが 50~60分の場合 [米国式]:累計授業コマ数分の CPE 単位
    例:米国における標準的な “semester hour” (50 分の授業 15 回で構成されるコース) の場合、“semester hour” ごとに CPE 15 単位。2 semester hours で構成されるコースなら、CPE 30 単位。以下同様。
  • それ以外の場合:累計授業時間分の CPE 単位 (小数点以下切り捨て) 例:45 分の授業が 15 回行われる場合は 11 単位。90 分 8 回なら 12 単位。90 分 15 回なら 22 単位。100 分 14 回なら 23 単位。

備考:教育機関が単位 (その教育機関の単位) を認定した場合にのみ、CFE 資格維持のための CPE 単位を取得できます。


CPE 取得証明として、大学が発行した、コースの履修・修了を示す証明書 (「単位取得証明書」「成績証明書」など) が必要です。この証明書には、次の事項が記載されている必要があります。

  • 受講したコース名
  • 取得した CPE 単位数、または、CEU (Certified Education Unit) 単位数 (これらの単位数が記載されていない場合は、シラバスや時間割をあわせて保存すること) (米国の教育機関が発行した書類で CEU 単位数が記載されている場合は、1 CEU = CPE 15 単位として換算する)
3. 組織内教育研修単位(無制限)

報告年度ごとの算入上限:無制限

次に挙げる条件をすべて満たしている場合、勤務先で行われる「正式な手続きを経て行われる」講習・研修からも CPE を取得できます。(補注:お勤め先 (人事部門、研修部門、など) が主催する講習会・研修会に参加する、という考え方に基づきます。)


  • 講師がいる。
  • 講義の概要や内容が事前に書面で示されている。(例:開催概要、講義案内、など。)
  • (主催者により) 出欠が記録されている。

(主催者により) 出欠が記録されている。 新任役員研修、新任管理職研修、新任監督職研修、新入社員研修、階層別教育、コンプライアンス研修、ISMS 教育、などが該当します。

ただし、OJT (On Job Training)、業務上のレクチャー (指導等)、社内会議、部署内会議など、「教育・研修として正式な手続きを経ていない活動」は、対象とはなりません。


実際の講義時間 50分ごとに CPE 1単位を取得できます。休憩時間は講義時間から除いて算出してください。小数点以下の単位は切り捨てます。

CPE 取得証明として、「1. セミナー等参加者単位」で説明されている書類と同等の書類が必要です。(研修・教育を主催する部署 (人事部など) に発行を依頼してください。)

  • 講習・研修の名称。(名称から内容がわからない場合は、講義資料等を別途添付する。)
  • 付与される CPE 単位数、または、講義の時間。 (後者の場合で長時間の休憩時間が設けられた場合は、その時間も明記されていること。明記されていない場合は、シラバスや時間割も添付する。)
  • 参加・受講を証する書類であることを示す表記。 (タイトルでも文章でも構わない。)
4. 自己学習単位(無制限)

報告年度ごとの算入上限:無制限


通信教育などによる自習からも、CPE を取得できます。ただし、その通信教育等は、次の条件をすべて満たす必要があります。


  • 最終試験が設けられていて、合格しないと修了できない。
  • 取得できる CPE 単位数が明記されている。(CPE 単位数が記載されていない場合は、標準学習時間が記載されている必要があります。標準学習時間 1時間ごとに CPE 1単位を取得できます。)

CPE 取得証明として、前掲の条件を満たしていることを示す修了証明書が必要です。(複数の文書により証明できる場合は、その組み合わせすべて。例:修了証明書+コース案内)

5. 講師単位(年度上限10単位)

報告年度ごとの算入上限:10単位


講習会や研修会などで講師を務めた場合、実際の講義時間 50分ごとに CPE 1単位を取得できます。休憩時間は講義時間から除いて算出してください。小数点以下は切り捨てます。(年度ごとに最大 10単位まで。)


また、講義資料等の作成に掛かった時間について、1 単位ごとに最大 2時間まで、1時間ごとに CPE 1単位を追加して取得できます。(つまり、50分の講義のための資料作成に 2 時間掛かった場合、合計で CPE 3単位を取得できます。追加の単位は、実際に掛かった時間で算出します。小数点以下は切り捨てます。同内容の講義を複数回実施した場合、追加の単位 (資料の作成から得られる単位) は、最初の 1回だけ算入できます。講義資料等の改善を行った場合は、改善に掛かった時間も同様の算出方法にて算入できます。)

CPE は、それぞれの講義が終了した時点で付与されます。(講義が複数日・複数回にわたる場合、CPE はそれぞれの日・回の終了時に取得します。CPE 報告年度 (CPE 取得・報告の期間) との関係にご注意ください。)


CPE 取得証明として、次の書類を取得して保管してください。

大学等の教育機関で講義した場合:

登壇した講義の名称、期間、時間が記載された、教育機関により発行された講師依頼状。(または、教育機関が発行した講師としての証明と、担当した講義のシラバス。)


それ以外の機関で講義した場合:

登壇した講義の名称、期間、時間が記載された、主催者により発行された、講師を依頼する書面 (講師依頼状など)。あわせて、講義概要またはコース案内冊子。


いずれの場合も、講義資料もあわせて保管してください。

6. 執筆者単位(年度上限10単位)

報告年度ごとの算入上限:10単位


対象となる研究分野における記事や書籍の執筆に掛かった時間 1時間ごとに CPE 1単位を取得できます。小数点以下は切り捨てます。(年度ごとに最大 10単位まで。)

専門職団体、学会、出版社などが発行する書籍・雑誌等に執筆・寄稿した場合が想定されます。


CPE 取得証明として、次の書類を取得してください。

記事が掲載された雑誌、または、出版された書籍。(いずれも取得できない場合は、事実を客観的に証明する何らかの文書等。)


注意:任意団体・非公式団体・個人などが出版する書籍・雑誌等は認められません。

7. Fraud Magazine CPEクイズ単位(年度上限10単位)

報告年度ごとの算入上限:10単位 (ACFE 本部のサービスと ACFE JAPAN のサービスを合計して10単位まで)
ACFE 会報誌“Fraud Magazine”や ACFE JAPAN 会報誌「FRAUD マガジン」をお読みになり、巻末のクイズに回答して所定の条件を満たすと、CPE を取得できます。


会報誌「FRAUD マガジン」CPE クイズ (ACFE JAPAN)

“Fraud Magazine” CPE サービス (Fraud Magazine CPE Service)(ACFE 本部)[英語]

CPE 取得証明として、「CPE 単位取得証明書」または「CPE certificate」を保存してください。

8.その他(年度上限10単位)
  • 事務局承認の研究会単位
  • 専門資格取得単位(すべて不正検査)

下記のProfessional Certifications(米国本部サイト)にある専門資格を、CPE取得対象の期間中に初めて取得した場合、公認不正検査士 (CFE) の 継続専門教育 (CPE) の単位としてお使いいただけます。(その資格を初めて取得した年のみCPE単位とする事が認められます。)

CPE単位:報告年度内に1資格のみ 10単位
研究分野:不正関連(不正検査)

Professional Certifications(米国本部サイト)
すべての専門認定資格は、変更や追加について ACFE 管理によって毎年審査されます。