濱田 眞樹人
一般社団法人 日本公認不正検査士協会 理事長
この度、2012年6月6日の理事会において理事長に就任いたしました。 一般社団法人 日本公認不正っ検査士協会は、企業不正リスク対策の教育について世界的リーダーである 米国 Association of Certified Fraud Examiners (ACFE )が持つノウハウを基に、日本において会員の企業不正対策への取り組みを支援し、もって日本経済の健全な発展に寄与することを目的としています。
ACFEは、会計士と捜査官の専門性を併せ持つ公認不正検査士(CFE)資格の認定と継続教育を通じて、事業上の不正の防止と発見に取り組む企業や不正と闘う専門家の支援を行っています。 私がCFEを取得した2002年から10年が経過しようとしていますが、この間も日本企業を取り巻く環境や雇用形態の変化は激しく、企業の不正は止むことがありません。昨年は、3月の大震災とともに、一流と言われていた上場企業である大王製紙やオリンパスの問題が露呈して、記憶に残る年となりました。これらの不正事件により、日本の上場企業の企業統治については多方面から厳しい眼が向けられています。特に経営者の関与する企業不正は、大きく企業価値を毀損し、場合いよっては上場維持を危うくする可能性があります。 そのため、上場企業の経営者や内部統制の構築や運用に関与する者だけではなく、一般の投資家としても企業が不正を防止する仕組みをどの様に持っているかが大きな関心事となっています。
企業不正は隠ぺいされるため、発見することよりも防止することがコスト・エフェクティブです。 企業不正リスク管理への取り組みは益々重要になっていますので、当協会も世界最高水準のサービスの提供を目指していきたいと思っております。
最後になりましたが、日本公認不正士協会の企業不正の防止と発見への取り組みに対して多くの皆様から御理解と御支援を賜りますようお願い申し上げまして、私の就任の御挨拶とさせていただきます。
立教大学 大学院 ビジネスデザイン研究科 特任教授
The Japan Society of USCPAs(日本における米国行員会計士団体:JUSCPA)副幹事長
博士(経営管理学)立教大学、USCPA(イリノイ州)、公認不正検査士、公認内部監査人、米国公認管理会計士、米国公認財務管理し、サーティファイドフィナンシャルプランナー®
ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン副社長、ハリー・ウィンストン・ジャパン社長など外資系企業のマネジメントを歴任。
『USCPA集中講義ビジネス環境および諸 概念 第4版』(2011中央経済社)
『企業不正対応の実務Q&A』(2011 同文館出版、共著)
『企業不正防止対策ガイド』(2009 日本公認会計士協会出版局、共訳)
『企業不正対策ハンドブック』(2009 第一法規、共訳)
『バロンズ英文会計用語辞典』(2008 プログレス、共訳)
『ビジネス・キャリア検定試験標準テキスト 財務管理2級(財務管理・管理会計)』(2008 社会保険研究所、共著)
『ビジネス・キャリア検定試験標準テキスト 財務管理3級』(2008 社会保険研究所、共著)
他、著書、訳書多数