ミクロのブログサイトのTwitterは、「Tweet(つぶやき)」と呼ばれるリアルタイムの投稿を通じてニュースや最新情報を通信するネットワークである。一度に投稿できる文字数が140文字に制限されていることから、つぶやきは利用者の瞬間的な思いや行動を簡潔に投稿することになる。175万人以上の利用者は人物、ブランド、企業または事業者をフォロー(支持)し、リアルタイムで最新の情報を受け取ることができる。
Facebookと同様に、「Twitterverse(ツイッターバース)」は、利用者が選択したニュース速報、最先端技術、イベント、商品、資源を選別する。CFEの資格者は他のCFEと繋がることができたり、不正と闘う人々は最新の不正関連ニュースを得ることがでたり、経営者は企業イベントや出版物を宣伝することができる。さらに、英国女王が土曜日の午後に何をしているのかさえも知ることができる。
CFEの皆さんの中で、140文字が短いと感じる方々には、企業または個人のブログが解決策かもしれない。ブログ(ウェブログの略)のそれぞれの投稿はテーマについて、または、意識の流れに沿った300から400文字のコメントである。ほとんどのブログは、週2から3回更新され、日記や短編雑誌の組み合わせのように読んでいく。ブログは超個人的ものから異常に政治的まで幅広いが、不正と闘う人々においては、コンプライアンス、不正リスクマネジメント、内部監査などのトピックに関して、専門家としての論評を提供する方法を発見している。
フェルドマンは、他のコンプライアンスと倫理を論評しているブロガーの協力を得て、彼の会社の名前を広めるために彼はブログを会社のウェブサイト(CoreIntegrityGroup.com)上で始めた。「私がブログを始めたかった当初の理由は、私の専門知識が本物であることを証明したかった、言い換えれば、企業倫理やコンプライアンスを含む最先端の問題についての対話に参加していたかったのだ」と、フェルドマンは振り返った。「私の息子は、頻繁に訪問者を呼び込むための方法として、新しいコンテンツや新規リンク先を定期的に更新し、検索エンジンにおける自社のポジショニングを上げること、そして、ウェブサイトをより面白くして意味のあるものにするために会社のウェブサイトの一部としてブログを開設することを勧めてくれた。」
フェルドマンが述べたように、対話の一部を担うことは、事業の成長と特定の分野における内容領域専門家(subject matter expert)として評判を得るために不可欠である。四六時中に起こっているソーシャルメディア上の会話について、CFEの多くの皆さんは自分自身に「果たして、自分はこの会話に参加したいのか」問わなければならないでしょう。
BDR Advisors LLCの代表であり、CFE、CIAのシーラ・キーフ(Sheila Keefe)にとっては、答えは「イエス」である。キーフは、不正検知、キャッシュフロー管理および監査に関する見識を共有するブログBusiness Done Right (www.grcmaven.com)を2009年に開設した。「当時は無駄と乱用をなくすことで、事業を成功に導く考え方を交換することに一生懸命だった」とキーフは述べた。
彼女のように不正と闘う情熱同様に、キーフは専門家としての主張を続けながら、コーポレートガバナンスに関する既存の会話に参加したかった。それにより、仮想空間で彼女の名前の認知度を上げることだけでなく、さらに「ブログのコミュニティに参加することで自分の仕事の楽しみを充実させてくれた」とキーフは述べている。
ソーシャルメディアを不正検査に活用する
ACFE学術調査専門家であり、法務博士であるヤコブ・パークス(Jakob Parks)は、2月のFraud Magazineウェブの特別記事「Using Social Networking Site Information in the Courtroom (邦訳:法廷でソーシャルネットワーク情報を使用する)http://www.fraud-magazine.com/article.aspx?id=4294969047 」で、不正検査士は「FacebookやTwitterなどのソーシャルネットワーキングサイト(SNS)に掲載された情報の証拠を発見するために努力すべきである」と述べている。
「利用者のオンライン上のプロフィールは、たとえば、病欠で仕事を休んでいたはずの日に豪華な旅行が記録されていたり、到底手が届かないような新居の写真を投稿していたり、不正を示唆する危険信号の宝庫であったりする。SNSは法的手続きにおいて直接的な証拠あるいは証言を否定するために使用することができる利用者の情報に満ちている。」とパークスは語っている。
LinkedIn、Facebook、およびTwitterは、現在、ソーシャルメディア集団のリーダーであるが、不正検査士は、YouTubeやTumblr、さらにSquareやSCVNGRのような多種多様な新興のソーシャルツールにも、注視していかなければならない。
これらの名称は新世紀世代の略された俗語のように読めるが、若者向けのネットワークはすべてのCFEに向けて貴重な打撃を与えてくれる。インターネット・インテリジェンス、セキュリティ、調査に注目したコンサルティング会社の社長及び設立者である、シンシア・ヘザーリントンは次のように雄弁にまとめた:「ソーシャルネットワーキングサイト全体のビジネスは、マーケティング会社のためにあなたの情報をカタログ化し、販売することを目的としている。不正検査士達はこれらの情報を効率的かつ合法的に使用している。]
ネットワーキング 2.0:新時代における交流
恐らくCFEが自分のコレクションに追加できる最も貴重なツールの一つは、新たなソーシャルネットワーキングのアイデアに対する進歩的な姿勢をとることです。キャリアアップの観点からだけの見通しだけではなく、不正との闘いで成功を収めるために不可欠である。不正実行者とその手口は、常に進化している。ソーシャルネットワーキングを通じ、CFEは最新のテクニックと不正実行者の刻々と変化する犯罪手口に精通しておくことができる。
ソーシャルメディアでは日々、ACFE年次総会に参加する不正と闘う人々の間で交わされるような会話が行われている。カンファレンスや展示会のように、LinkedIn、Facebook、Twitterやブログでの交流は自然に起こる。LinkedIn上で、またはFacebook上で繋がる仮想の招待状は、ディナーパーティーの会場内や、また、メールでランチミーティングのリクエストで差し出したようなものだ。本質は変わっていない。変わっているのは活動の場だけである。むしろ、その活動の場が拡大しているのかもしれない。
ソーシャルメディアのベストプラクティスで経験豊富になる
Become Savvy on Social Media Best Practices
トーン(論調)を磨く Hone Your Tone
ソーシャルメディアのトーン(論調)は、個人的立場と企業としての立場のバランスである。プロフェッショナルのまま、誠実かつ明白に。コメントや投稿は文字数制限を考慮し、通常、短く、単刀直入に(議論は例外)。
ヒント:氏名、役職、会社とメールアドレスをプロフィールにもれなく記入する。質問とコメントには適時(24時間以内)応答する。
ソーシャルメディアのネチケット(ネットワーク・エチケット)Social Media Netiquette
肯定的なコメントやレビューを受け入れること。あなたの行動はあらゆる人に見られるので、積極的、肯定的なソーシャルメディアの参加者であることを示す。
ヒント:褒め言葉をもらったらお礼を、そして他の人にも積極的に褒め言葉や「Like」すること。
キーワードを使う Use Keywords
ACFEソーシャルメディアのコンテンツが検索エンジンで簡単に検索できるように、記事内のキーワードを使用する。
行動を起こさせる Give a Call to Action
ソーシャルメディア利用者は、望むものを的確に伝えてほしいと思っている、そうすることで、彼らが探し求めているものを見つけやすくなる。あなたが何を共有しているのか、可能な限り他の利用者に分かりやすくする。
ヒント:行動を起こしやすいように動詞を使う。フォロワーに何をしてほしいのか、正確に伝える。例えば、「新世紀における不正検査に関する無償の白書を閲覧するにはここをクリック」
双方向にする Be Interactive
もはや一方的にコメントを投稿するだけでは十分でない。利用者が行かないようなところに連れて行ってあげよう。利用者との対話をするためのサポートツールとして、無料でダウンロードできるアプリケーションに精通しておこう。
ヒント:サイトにリンク先、写真や映像を加える。質問するか、または、アンケートを取る。
編集/再読 Edit/Reread
投稿したコメントは、永遠にウェブ上に残る。しようと思えば自分でいつでも削除するか、取り下げることができるであろうが、誰かが既に参照/コメント/共有していないことは保証できない。
ヒント:投稿の際に、投稿内容を見直し、リンク先を確認する。文法、トーンが不確かな場合、投稿する前に誰かにレビューをしてもらう。
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CFEのためのソーシャルネットワーク
Useful Social Networks for CFEs
LinkedIn
サービス開始:2003年
利用者数:1億人以上
主な利用方法:交流、業界の専門家と接続、職探し・求人、新規見込み客の探索、積極的且つ活気ある会話と関心事中心の討論グループ
マメ知識:共同設立者のリード・ホフマン(Reid Hoffman)が2002年にリビングルームで事業を開始した。
Facebook
サービス開始:2004年
利用者数:7億人近い
主な利用方法:個人および社会的なレベルにおいて人々と、ニュースの共有、イベント情報、リンク、写真、ビデオ、および製品について接続する。
マメ知識:70%以上の利用者は米国外である。
Twitter
サービス開始:2009年
利用者数:1億7500万人以上
主な利用方法:リアルタイムで最新ニュース、記事、ホワイトペーパー、およびアンケートを共有して受信。
マメ知識:Twitterをビジネスでどのように使えるのか、ヒントはウェブサイト参照。
http://business.twitter.com.
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ソーシャルメディアは使える!
Social Media Works!
2011年ソーシャルメディアマーケティング市場レポート:
販売会社が事業を成長させるためにどのようにソーシャルメディアを使っているのか
(http://www.socialmediaexaminer.com/social-media-marketing-industry-report-2011/)
ソーシャルメディア検査士のマイケル・ステルツナー(Michael Stelzner)が、経営者3,342 人を対象にソーシャルメディアでの経験についてのアンケートを実施した:
88パーセントの会社がブランド認知度向上を実感
72パーセントがサイトへのアクセス件数が増えた
62パーセントが検索サイトのランキングが向上した
59パーセントが新しいパートナーシップを締結した
48パーセントが売上を向上
59パーセントの自営業者が宣伝費の削減を実感
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マンディ・ムーディー
ACFEのソーシャルメディアのスペシャリスト