2016年8月17日、不正会計部会が「事例研究報告書(大水事案)」を発表しました。
事例研究報告書(大水事案)(以下、「本報告書」という。)は、以下の報告書及び株式会社大水(以下、「大水」という。)の有価証券報告書等に基づき分析を行ったものです。
開示日 | 資料名 | 本報告書中表記 |
平成21年2月17日 | 不適切な取引に関する調査概要報告について | 平成21年会社開示 |
平成21年2月17日 | 株式会社大水外部調査委員会調査報告書の要旨 | 平成21年委員会報告書 |
平成21年6月30日 | 改善報告書 | 平成21年改善報告書 |
平成22年1月19日 | 改善状況報告書 | 平成22年改善状況報告書 |
平成23年5月24日 | 不適切な取引に関する調査結果について | 平成23年会社開示 |
平成23年5月24日 | 調査報告書 | 平成23年委員会報告書 |
I 事案の概要
1公表事実
(1)会社の概要
ア 陣容
イ 卸売ビジネス
ウ 金融機能
エ 帳合取引
オ 見込仕入
(2)適時開示等の状況
(3)不正発覚の端緒及び対応
ア 平成20年不正
イ 平成23年不正
(4)不正の概要
ア 「循環取引」営業部長
イ 「付け替え」営業部長
ウ 「架空運賃」営業部長
エ 「循環取引」支社課長その1
オ 「循環取引」支社課長その2
II 予防策・改善策
1不正のトライアングルに基づく要因分析
2原因分析
3予防策・改善策に係る具体的方法-手順レベル
(1)業務処理手順について
ア 業務処理手順の不設定
イ 業務処理手順設定時の留意点
(2)取引担当者権限について
ア 基幹システムの改修等の必要性
(3)人事異動の促進について
ア チーム制の強化
イ チーム制管理の基盤
(4)情報共有の促進について
ア 業務における個々の従業員が有する情報の共有化
(5)商流管理について
ア 基本的な考え方-商流の「見える化」の必要性
イ 予防としての事前統制
ウ 発見としての事後統制
エ 取引実態の把握
(6)チェック機能の強化・改善について
ア 仮渡処理のチェック強化・改善
イ 在庫照合のチェック強化・改善
ウ 運送経費のチェック強化・改善
エ 仕切送金チェック強化・改善
(7)管理部門の「チェック」について
ア 管理部門の「チェック」に係る留意事項
イ 実質的な「チェック」とチェック結果の報告体制の必要性
(8)内部監査室の機能強化について
ア 監査部門の独立性の強化について
イ 監査手順の改善
ウ 報告体制(監査・モニタリング結果の取締役会への報告)
エ 内部監査室による循環取引の発見方法について
(9)内部通報制度について
ア 機能しない内部通報制度の要因
4予防策・改善策に係る具体的方法-方針レベル
(1)不正防止の一般論として
ア 業務上のリスク対応のための留意事項
(2)環境整備(取引実態把握の基盤)
(3)コンプライアンス教育について
ア 当社のコンプライアンス教育
イ コンプライアンス教育に係る留意事項
ウ 有効なコンプライアンス教育
(4)売上・利益優先の経営姿勢の改善
ア トップダウンによる目標値設定に係る留意事項
III早期発見
1CAATを利用した不正の早期発見
2CAAT利用の可能性について
◆「事例研究報告書(大水事案)」は不正会計部会ページよりダウンロードいただけます。(会員ログインが必要です)
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