このセミナーは開催を中止しました。
日本取引所自主規制法人が、2018 年 3 月 30 日に公表した「上場企業における不祥事予防のプリンシプル」では、「[原則4]不正の芽の察知と機敏な対処」として「コンプライアンス違反を早期に把握し、迅速に対処することで、それが重大な不祥事に発展することを未然に防止する。早期発見と迅速な対処、それに続く業務改善まで、一連のサイクルを企業文化として定着させる。」ことが求められています。不正は大なり小なり必ず発生するものである以上、不正を完全に防止することは不可能であり、むしろ、「早期発見と迅速な対応」こそが、要請されていると言えます。
本セミナーでは、まず、2018 年から 2019 年に公表されている会計不正全般の動向を概観したうえで、近時の会計不正事件について、調査報告書から、不正の手口、発生原因と調査委員会による再発防止策の提言を検証し、さらに、会計不正の早期発見のための具体的な施策を検討します。
検討にあたっては、会計不正の中でも頻出する事例として、以下の 4 つの類型について、具体的な事例の検証から具体的な早期発見策・抑止策を確認したいと考えます。
こうした事例に対応した抑止策、早期発見策の検討を通じて、受講者の皆様が、自らの所属する組織における不正防止、早期発見のための知見のヒントになれば幸いです。
1. | 2018 年から 2019 年における会計不正の動向 |
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2. | 会計不正事件と早期発見策 (その 1 資金流用事件) |
3. | 会計不正事件と早期発見策 (その 2 水増し発注・架空発注によるキックバック事件) |
4. | 会計不正事件と早期発見策 (その 3 架空売上・早期売上の計上事件) |
5. | 会計不正事件と早期発見策 (その 4 売上原価の付替え・先送り事件) |
6. | 早期発見策・再発防止策の検証 (まとめ) |
米澤勝税理士事務所
税理士、公認不正検査士
ACFE JAPAN 研究会所属:東京不正検査研究会、不正の早期発見研究会
租税訴訟学会 会員
1998 年、税理士登録。1998 年 2 月から 2010 年 1 月まで、IT 系企業で税務、債権管理、内部統制などを担当。2010 年 1 月、税理士として独立開業。
「企業はなぜ、会計不正に手を染めたのか」(2014/10, 清文社)
「新版 架空循環取引 ―法律・会計・税務の実務対応」(共著, 2019/2, 清文社)
Web 情報誌 Profession Journal に「会計不正調査報告書を読む」「租税争訟レポート」等を寄稿
日時 | 2020 年 7 月 9 日(木) 13:30~16:30 |
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会場 | 連合会館 4F 402 会議室 〒101-0062 東京都千代田区 神田駿河台 3-2-11 |
受講料 | ACFE 会員 11,000 円、一般 16,500 円 (いずれも消費税 10% を含む) |
CPE | 3 単位 (不正検査 (会計)) |