このセミナーは終了しました
犯罪や不正が発覚したときに、その犯人について周囲の人に聞き取りをすると「そんなことをする人には見えなかった」「とても誠実で真面目な人だった」「誰からも信頼されていた」など、犯罪者・不正実行者とは思えないような評価が出て来ることが多々あります。そのような、おおよそ「らしくない人物」について、犯罪や不正を行う前に見抜くことはできるでしょうか?
米国で 650 億ドル (7 兆円弱) もの被害をもたらした投資詐欺事件 (ねずみ講) の主犯であるバーナード・マドフについても、その被害者は彼について次のように述べています。
「彼はすごくいい人で、あんないい人が・・・。ただただ、なぜ、という気持ちです。あんないい人に・・・。騙されたことが信じられない」
犯罪学コラム「#08 職業犯罪とバーナード・マドフ事件」より
本セミナーでは、企業や企業の従業員が、組織内の不正や外部からの詐欺などによる被害者となるのを防ぐために、犯罪学および犯罪者分析から得られた知見を基に、人の行動、環境的要因、人格などの観点で分析を行います。一見誠実に見える人間の裏側に潜む犯罪者・不正実行者へと豹変しうる要因・性向を見抜く方法を考察して、効果的な不正対策・不正抑止に役立つヒントを探ります。
1. | 不正実行者に見られる特徴:性格、言動、など |
---|---|
2. | 人に大きな影響を与える出来事 (きっかけ) |
3. | 不正や詐欺の被害に遭う可能性 (脅威レベル) |
4. | 不正実行者・不正実行者予備軍の見分け方 |
5. | 不正の被害を最小限にするための取り組み |
株式会社ディークエスト ホールディングス 公認不正検査士
犯罪司法修士 (ボストン大学)
カリフォルニア大学リバーサイド校エクステンションプログラムにて犯罪情報分析、犯罪科学捜査の資格を取得。
在学中、女性の安全または健康の為の支援機関、リバーサイド郡保安官、犯罪分析室での職務経験により、犯罪性や犯罪司法学に必要な分析方法を学ぶ。
帰国後大学での教鞭経験を活かし、現在に至る。
ACFE NY 支部が開催した CFE Conference において日本での状況を講演するなど、本部と日本支部との橋渡しに取り組む。
特集 実践的コンプライアンスの要所をおさえる 不正の心理「犯罪学理論にみる従業員不正の心理」(ビジネス法務 2018年5月号 Vol.18・No.5, 中央経済社)
会計不正防史学「エンロン事件 ─不正を行動科学でみる─」(ACCOUNTING 企業会計 2016年12月号 Vol.68・No.12, 中央経済社)
日時 | 2018 年 5 月 15 日(火) 14:00~17:00 |
---|---|
会場 | 連合会館 2F 201 会議室 〒101-0062 東京都千代田区 神田駿河台 3-2-11 |
受講料 | ACFE 会員 10,800 円、一般 16,200 円 (いずれも消費税 8% を含む) |
CPE | 3 単位 (不正検査 (犯罪学)) |