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近時、証券取引等監視委員会(SESC)は、インサイダー取引や相場操縦などの不公正取引(金融商品取引法違反)に対する監視を強め、積極的に摘発する姿勢を示しており、事業会社のみならず、証券会社や資産運用会社等に対し、課徴金納付命令勧告を行う事例が多く見られます。
平成25年の法改正により、情報伝達・取引推奨行為も課徴金や刑事罰の対象となり、インサイダー取引規制の対象が拡大されました。
また、株取引については、平成28年4月に入り、金融庁の金融審議会において、アルゴリズムを用いた高速取引(HFT)が市場に及ぼす影響などについて検討されることが公表されました。
このような動向を踏まえると、今後、企業において、インサイダー取引や相場操縦などの不公正取引が発生した場合のリスクは高まる一方であり、これに伴い、当局の調査を受ける機会も増えるものと思われます。
本セミナーでは、元特捜部検事で金融商品取引法に精通した弁護士が、法改正やHFTに対する規制に係る議論も含め、インサイダー取引や相場操縦などの不公正取引規制の概要と最新の動向について解説した上で、インサイダー取引と相場操縦のそれぞれにつき、証券取引等監視委員会による調査を受けたという仮想事例をもとに、各局面におけるリスクマネジメントのポイントを実践的な視点から解説いたします。
また、事案によっては、告発がなされ、起訴される場合もあることから、刑事事件に移行する場合の対応のポイントについても解説します。最後に、インサイダー取引や相場操縦などの不公正取引を予防し、その兆候を早期に発見するための方策と留意点について解説します。
事業会社の法務、内部監査担当者のみならず、証券会社や資産運用会社等の法務、コンプライアンス担当者は、平時から、当局の調査を受けることがあり得ることを想定して、備えと準備をしておくことが有益と思われます。
また、皆様が不公正取引の予防や兆候の早期発見という難しい課題に取り組まれる際に役立つ情報も提供いたします。
1. | インサイダー取引や相場操縦などの不公正取引規制の概要~最新の動向も含めてポイントを解説 |
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2. | 不公正取引に対する摘発の実情 |
3. | 当局の調査を受けた場合のリスクマネジメントのポイント |
4. | 刑事事件に移行する場合の対応のポイント |
5. | 仮想事例を用いたケーススタディ 5-1.インサイダー取引のケース 5-2.相場操縦のケース |
6. | 平時からの当局の調査への備えと留意点 |
7. | 不公正取引の予防と兆候の早期発見の方策と留意点 |
8. | 質疑応答 |
※ 本セミナーは、金融商品取引法違反に関する最新動向とリスクマネジメントの実務について講義を行うため、証券取引や資産運用の業務に携わる方に向けた解説を多く含みます。
渥美坂井法律事務所 外国法共同事業BVRチーム リーダー パートナー弁護士
東京地検特捜部、法務省刑事局付を経て2014年退官し、弁護士登録。受講対象者 | 法務、コンプライアンス、内部監査担当者 |
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日時 | 2016年6月23日(木) 14:00~17:00 |
会場 | 東京八重洲ホール 301大会議室 東京都中央区日本橋3-4-13 新第一ビル |
受講料 | ACFE会員 10,800円、一般 16,200円 (ともに消費税込) |
CPE | 3 単位(法律) |